Ayaのアブダビ生活: ナポリ地下「NAPOLI SOTTERRANEA」

今日の一番の目的地。
マンマとぱこちゃんが連れてきてくれました。
「NAPOLI SOTTERRANEA（ナポリの地下）」
なんと、５０００年以上も前の地下の様子を見れるという、ナポリでとても重要な場所なんです。

ツアーに参加していざ出発！！２時間の旅です。

地上から５０ｍ以上も下っていきます。
こちらは下り始めたところ。
気温は一気に下がって、年間通して１５度ないくらい。
マンマに上着を借りて良かった～。どんどんヒンヤリしてきます。

道もどんどん狭くなってく～。
何千年も昔、ここは水の通り道だったそうです。
水圧を上げる為、細く作られていたとか。
ローマ時代以前、かつてナポリに来たギリシャ人によって作られたんですって。

戦争中は、防空壕として利用されていた場所。
投下されたであろうミサイルが生々しく残されています。

上を見上げると外からの光りが。
ちょうどこの地上は、教会が位置しています。
戦争中、「教会は爆破しない」という暗黙のルールがあったので、ご覧の通り穴がスッポリ開いたままになっています。
しかし容赦なくミサイルが投下され、それを知って多くの教会の地下の穴はふさがれたとか。
ここは、未だに穴があいたままの数少ない貴重な防空壕です。

子供達の玩具も、当時のまま残されています。
どんな思いで生活していたのか・・・・・。とても複雑な思いです。

こちらのゾーンでは、「現在の試み」と称して植物生育が行われています。
科学的に、地下で育つ植物達を栽培しています。
水を一切与えず、光合成もこの光りで補っているとか。
将来的には、ここ一角ではなく地下全体に植物を増やしていく計画なんですって。

こんなもの達も発見！！
花瓶？？とお思いでしょうが、尿瓶です。（笑）
これは、日本人だと気づかないですよね～。
マンマが教えてくれました。

さて、ここからは道が狭く真っ暗なので、一人一本づつロウソクを持って前に進みます。

気分は、インディージョーンズ♪♪♪
ガイドさんについて中を進みます。

これが驚くほど狭い！！！！！
ここはまだ広い方で、これより先は型を斜めにしないと進めない！！
かつては、穴と穴だったところを結び水路を作った古代ローマ人の努力はすごい。

水路を発見！！
昔は、空気が通る隙間もないくらい水が流れていたとか。
もちろん、こんな風に人が入って見学する事なんて、当時は想像つかなかったでしょう。

ず～っと進んでいくと見えてきたのは、巨大な貯水槽でした。
この広さはすごい！！
まるでプールです。（笑）
つまり、ここ一体すべて水だった訳です。（人が立っている場所も含めて）
水路を通じて、ここに水が貯まり、それを人々が利用する。
ここは井戸の底って事なんです。

角度を変えて見てみると、地上の穴と吊るされた給水用の壷が見えます。
この高さから考えても、本当に巨大な井戸だった事が分かります。
こんな巨大な穴をどのくらいの期間を費やして掘ったんでしょうか・・・・。
先人の知恵は、我々の遥か上です。
こういった発展があってからこそ、現在の私達に繋がっている訳です。

とにかく広～～い「NAPOLI SOTTERRANEA！！」
地下一体が、もう一つの街と云わんばかりに広がっています。
貯水槽が地下の地下にあるとすると、ここは地上に近い地下。
教会地下と繋がっている貯蓄倉庫。
中世の頃から、ワインや食料を保存する大切な場所として用いられていたそう。
ヒンヤリ～～！！天然ワインセラーとはこの事です。