7月23日、この日はアンナやマリアがイタリアに帰国する日だったので、夕方までBaker Street界隈を散策。
出産予定日から二日遅れ、この日も出来るだけ歩いてマンションの5階までも階段で。
帰ってきて、22:00にルカを寝かしつけて、ストレッチをして、ゆったり過ごそうと思った22:30。
なんとなくお腹が痛いような・・・・。
そんな微弱陣痛から始まりました。
ルカの時も、病院に着いてから45分ほどで産まれたので、今回は陣痛が始まったらすぐにタクシーを呼ぼうと決めていた私達。
次の陣痛が10分後、22:55にタクシーに乗って、病院に向かいました。
陣痛の痛みもまだ強くなかったので、きっと病院に着いてから本陣痛が始まるんだろうと思っていたら、みるみるうちに陣痛間隔が縮まり、病院に着く頃には1分間隔。
タクシーが着く直前に破水、とにかく産科のあるNorth Wing7Fまでたどりつかねばと思いながらも、タクシーから出た途端に強い陣痛が来て、そのまますぐに駐車場で出産しました。
弱陣痛から出産まで25分弱。
23:17頃の出産でした。
パコちゃんも一緒だったのですが、リオが産まれた瞬間気づかず、突然赤ちゃんの声が聞こえて「まさか??」とびっくりだったようです。
地面に落ちる事なく、履いていたレギンスの中にすっぽりキャッチされて産まれたリオ。
もしもレギンスを履いてなかったら、頭から落ちていたかもしれないと思うとほんとにぞっとしますが、幸いにも無事に産まれました。
駐車場内も真っ暗、誰かを呼ぼうにも誰も見当たらず、私は泣いているリオを抱きかかえて、とりあえず授乳。
へその緒もついていたので、しゃがんだ状態でした。
その間にタクシーの運転手さんが、病院の救急隊を呼んでくださって、タンカーにて私とリオは産科病棟まで運ばれました。
妊婦中、検診の度に持ち歩いていたMaternity Records。
病院で10年間保存されるので、今日でお別れ。
リオの詳細もしっかり記載されています。
こちらは、私自身の出産後の詳細が記されています。
実は、リオを産んでから、なかなか胎盤が出ず、胎盤が出るように誘発注射を2本打っても出ずで、1時間20分待った後、これ以上待つと母体にも影響が出てくるとの事で、脊髄麻酔をして胎盤を取り出そうという話になったのですが、ギリギリのところで出てきてくれました。
その後は、子宮口を縫ってもらったのですが、縫った後に大量出血、その量も1リットル以上、血圧が68/48まで下がり、私自身も気分が悪くなり、なんだか力が入らず・・・。
一気に医師と助産婦さん7人くらいに囲まれて、点滴二本、尿道カテーテル、子宮内の検査など、正にまな板の上の鯉状態。
あまりにもバタバタとした雰囲気に、「私はいったい大丈夫なの??」と自分で不安になるほどでした。
その後、なんとか血圧も少しづつ上がり、子宮の出血もおさまり、特別病棟に移動。
その時には3:30をまわっていました。
出産そのものよりも、その後の方が大変だったリオの出産でした。
出産から初めての朝を迎えました。
この日は、リオの体のスクリーンテスト。
どこも異常なく、健康との事で一安心です。
リオも長い夜を過ごして、お疲れかな。
穏やかに眠ってくれています。
リオのチェックもすべて終わり、夕方には退院の許可が出ました!!
出産から24時間以内の退院、日本では考えられないですが、お家でゆったり過ごしたい一心だったので、ホッとしました。
何よりも、やはりルカの事も気になります。
マンマが一緒にいてくれるとは言え、夜はなかなか寝てくれないので、帰れると聞いて一安心です。
ルカの時と同じ病室、景色も同じですが、ルカを出産した時よりも余裕があるのは、母として二年半以上が経ったからでしょうか。
ルカを産んだ時の事も、頭を過ります。
きっと、もうここに来る事はないと思いますが、なんだか達成感で清々しい気持ちになりました。
荷物をまとめて、お部屋ともお別れ。
パコちゃんが、「昨日リオが産まれたところ、帰る前に行ってみよう」と言うので、現場まで。笑
リオに、「ここがあなたの産まれた場所よ」と、証拠写真を残しておく事にします。
昨日は、まだリオがお腹の中にいたんだと思うと、なんだか不思議な気持ちにもなります。
ちょっと生々しいですが、出産した後の形跡がそのまま残っていました。
2017年7月23日(日)私達にとって人生の一ページに残る大事な日となりました。
リオ、産まれてきてくれてありがとう❤