ビザ申請

今日も朝早起きです。

週明けから、毎日の様に手続きに通っているQesturaと呼ばれる警察管轄の一部。

イタリアでの滞在許可証を発行してもらう為に必ず行かなければいけない、イタリアのビザを持っている人は必ず一度は訪れる、いわば登竜門です。


暢気な私、結婚したら婚姻届だけで家族ビザがもらえるのかと思いきや、どうやらそうではなく、それから数十枚にも及ぶ今までの書類を証明として提出して、初めてビザ取得の権利を得ます。

その一枚でも欠けていると、再度やり直しになります。

そして、書類一つ一つ発行してもらう場所も違うので、ここ数ヶ月の間、ローマのの警察・市役所・モンタルチーノの市役所・地元パドバの警察・市役所・ローマの日本大使館・・・・・・と、ぱこちゃんがぬかりなく完璧に揃えてきた訳です。

私の証明や戸籍謄本、身分証明のパスポートなどが必ず必要なので、私はいつもぱこちゃんに同行していたのですが、今になってやっとどれだけ大切な事だったか分かってきました。（笑）

その書類を揃えるのですら、数ヶ月どころか半年くらいかかると言われていたので、わずかここまで２ヶ月、驚くほどスムーズでした。


今現在、私にビザはまだなく、イタリア滞在は長くて３ヶ月が限度です。

１０月１５日にイタリア入国して、私の滞在リミットは１月１５日までです。

この間にビザが下りないと、日本に強制帰国、イタリアの法律上その後３ヶ月はイタリアに入国する事が出来ません。

そんな理由で、前回イタリアで３ヶ月滞在した後は３ヶ月日本で過ごしたのですが・・・・。

なので、今回の挙式も急遽になり、すべては私のビザ取得の為だったのです。

ビザが最終的に下りるまでも数週間～一ヶ月かかるようなので、間に合うかどうか・・・。
おうちから４０分程のところにある、隔離されたこの施設、ぱこちゃんのお仕事もあるので朝一番に行って開くのを待ちます。

一番のはずが・・・・・・・とにかくすごい人。

みんなイタリア国籍ではないので、アフリカ人・アジア人・インド人・アラブ人・ヨーロッパ諸国の人など、これだけの人種の人を同時に見たのは私も生まれて初めてでした。

いったいどこに来てしまったんだろう・・・・と、こんな言い方は失礼にあたりますが、難民キャンプにやってきたかのような・・・・・そんな雰囲気です。

私みたいに、イタリア人と結婚して来ている人は少なくて、家族みんなで移ってきている人や、母国亡命してきている人、戦争や紛争から逃れて来ている人など、見ているとみんながみんな幸せな環境でここに来ているとは思えない人たちもたくさんいました。

みんな、イタリア滞在を許可してもらう為に、ビザの申請に来ているのですが、多くの人は残念ながら取得出来ずに帰らざるを得なかったり、なかなか厳しい状況です。

私達ですら、今日の申請までにありとあらゆる書類を揃えて来たので。


そして、これにはもう驚きもイライラもしませんが、待てど待てど順番が来ない。（笑）

本当に、イタリアは役所や警察に至るまで、どうすればスムーズに円滑な流れになるかまったく考慮されていないので、素人の私が見ていても呆れるくらい、要領が悪いです。（笑）

これが、ごくごく普通の事なので、こんな事でイライラしていると馬鹿らしいのです！

最近、私もやっとイタリア流に慣れてきました。へっちゃらです！！とは言えども、すでに３時間経過・・・・・・・・・。

こんな日に限って、室内も寒かったりして・・・・・・。もっとそれなりに備えて来るべきだった。

やっとこさ順番が来て、提出時間はわずか数分。（笑）まあそんなものです！！

書類もすべて完璧に揃っていて、とりあえず提出する事が出来ました。

そして、翌日また数時間並んで、今度は指紋の採取。

１０本の指一つ一つから、手の平に至るまで、かなり念入りな採取でした。

私の指紋が薄すぎて、「何で指紋がないの？？？？本当にこんなのないわ～日本に置いてきちゃったんじゃない？？」と、警察官数人がかりでした。（笑）

何はともあれ、警察の方も親切で、とりあえずスムーズにいきました。


明日は、お家から近い警察署に行って確認しなくてはならない事もあり、また早起きしなくては。

私の事なのに、嫌な顔一つせず会社も後回しで手続きに同行してくれるぱこちゃん。

すべてはぱこちゃんのおかげですもの。

美味しい夕飯作ってあげなきゃ。（笑）